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昔, Hearts of Iron II(以下"HoI2"と略す)という, 第二次世界大戦のシミュレーションゲームを楽しんでいたことがあった. そういったゲームには, そのプレイレポートを小説みたいな感じで綴って(主にWikiを使って)公開するAAR(After Action Report)という文化があって, 自分もそれを読んだりしていた.
当時のHoI2にも, いろいろなAAR用のWikiがあって, その中にMODを使って登場人物(各国の閣僚や将軍)を女性化(!?)したものでAARを書くWikiがあった. そして何故か高校3年生の頃, 指定校推薦によって強制的に受験を終えた自分はそこにたどり着いてしまって, そこのAAR作者達とチャットで遊んでいたのだった. もちろん女性化といった狂ったネタに集う人たちなので, 皆が何かしらのオタクであった.
...とにかくそこには, 濃い人が集まっていた. 神戸から京都に行くにあたって, 「京橋は"京"という文字がついているから京都っぽい」と言いながら奈良経由で行こうとする奴, 東京旅行に行ったところ「観光資金がない」と言うので3000円を貸したところ, それを全て使って秋葉原で同人誌を買う奴, 家に泊めてくれた仲間にお礼と称して唐突に乾パンを手渡す奴... ちなみにこれ全部同一人物である. とにかく屑のような奴で, 実際「屑」と呼ばれることもあったのだが, そいつが作るAARはとにかく面白かった. 前職時代, ちょっとした縁があってそいつにちょっとした物書きの仕事を頼む事態が発生して, 「人生って何があるかわからんな...」という感じだったのをよく覚えている.
他にも, 「大阪で遊ぶぞ!」ということになって, 東京から大阪まで青春18きっぷで鈍行移動してきたのだけれど, その間ずっと魔法少女リリカルなのはの八神はやて陸士服コスで来た奴もいた. もちろん男性である. 合流した瞬間, 皆でトイレの個室に押し込んで着替えさせたのは言うまでもない. ...それで思い出したけど, その時ずっと一緒に9時間近く一緒に行動していた同行者はなかなかすごい精神をしていると思う.
まあなんか, なんだかんだ振り返ってみると, その時に様々な年齢, 様々な職業, 様々な趣味を持った人たちと出会って, 会話して, 馬鹿騒ぎしたのは, 言葉で説明しにくいけれど, 良い経験だったなー, と思っている. 今, どうしても周りを見ると, 職場やエンジニアの知人が多いのだけれど, そういった状況の中で, その時出会った知人たちはいろいろな場所で活躍していて, 良いアクセント(?)になっている気がする.
あれからもう10年くらい経っているのだけれど, そのうち数人とはTwitterとか経由でつながっていて, 月末に高知に遊びに行ったりする予定があったりする. 出会った当時はみんな20歳前後だったけれど, もうアラサーになってしまって, 各々いろいろな事があったと思うのだけれど, 多分会ったらかつてのようにくだらない事を言い合って馬鹿騒ぎすることになりそう. 楽しみですね.
偶然が重なってゲームで出会った縁, 大切にしていきたいものです.
今週のお題「ゲームの思い出」