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社内のルールとか作るに当たって, 「提案」と「決定」のレイヤーがあって, 「提案」はボトムアップ型とトップダウン型, そしてそのハイブリッド型がありそう. つまりこれは, 社内のルールとかの提案がボトムアップ的に成されるか, トップダウン的に成されるか, 或いはそのどちらもあるか... みたいな感じ.
一方で, 提案されたルールの決定においては, 「合議型」と「論戦型」と「トップダウン型」がありそう. 「合議型」は, 提案されたルールについて, 社内のいろいろな利害関係者で認識をすり合わせて, 誰かが明らかに得をしたり, 損をしないように, 丁寧に穏便に合議を重ねてやっていくタイプ. 「合議型」だと, 明らかにおかしいルールが決まることはないだろうけれど, とはいえ合議に時間がかかるので, 「提案」から「決定」までにドチャクソ時間がかかる, みたいなことがありそう. 一方「論戦型」は, 利害関係者で話し合うのだけれど, 穏便ではなくて, 時と場合によってはpublicな場で, ガンガン言葉を交わして議論していくタイプ. 「あーだ!」「いや, こーだ!」とprivateな場で/publicな場で論戦が始まるので, 見ている方はハラハラとするけれど, とはいえそういうフェイズを経るとガーッと話が進んで, かつ制度の意図なども共有できるので, 「合議型」よりも「論戦型」の方がシュッと制度化に至る, とかありそう. 「トップダウン型」は見ての通りで, そういうのを経ずにトップのお気持ちでシュッと決まったりとか, そういうパターン.
意見を提案したとき, 自分自身がトップではない限り, 「トップダウン型」な会社だったら, 後はもう祈るしかなさそうと思っている. 一方, 「論戦型」の会社であれば, その議論がpublicな場所で流れてきた時に乗っかって, 自分の意見を述べていくことで, 制度化に向けた後押しができると思っている(「この制度がほしいって人はこんなにいるんですよ!」と言える). 一方で, その時は多分「我田引水」っぽく受け取られないように, 「自分の立場が有利になるから」ではなくて, 「自分を含めた, 会社全員が有利になるから」という感じで後押しができると最高と思う.
一方, 「合議型」だと, そういうアクションをしても, やっぱり決定にまで時間がかかる... みたいなことがある. そういう時, 個人的には「現状の制度の中で, それっぽいアクションを取ってみる」という方法が(割と強引だし, 賛否はありそうだが)あるんじゃないかと思った. 現状の制度の抜け穴とか突いて, 提案した制度に似たようなことを実際にやってみて, その効果を宣伝しつつ, いろんな人に実施してもらって, まあ悪い言い方をすれば「既成事実化」するみたいな感じ. そうなってくると, その制度の良いところも悪いところも見えてくると思うので, それを元にOK/NGを下せば良い, となるので合議のフェイズを飛ばせるのではないか, と思った.
...なんというかこれスッゲー社内政治っぽいな. まあ僕は「人が3人集まったら大なり小なり政治が始まる」論者なんで, まあそういうのがあって, そういうのが求められる時があるであろう, と思っております(むしろ人が3人あつまって政治が不要だったら, それは宗教なのではないか... とすら思っております). 現場からは以上です.