パピッター

超雑多に日常を綴ります, ほぼ毎日更新?

SlackのprivateチャンネルやDM率が低いと, 社内の情報がよりpublicになっているので良い... ような気もしたけれど, それは「(社内の情報がpublicになっていることの)必要条件であって, 十分条件ではない」な, と思った. そもそもとして, 前職などを思い出してみると, 自分のprivate channelの使い道, 2つくらいあると思っていて, 1つは「会議の代替」もう1つは「社外に別途Slackチームを作るまでもない, 雑なイベントの会話(例えば「同期で旅行行こうぜ!」とか)」だった気がしていて(後は会社によっては, 例えば顧客やユーザー, 経営の情報などアクセスを制限したい内容の会話をするprivate channelとかありそう), なんか, 「本来は社内に対してpublicにするべき(そしてpublicにしていてもよい)情報を, 敢えてprivateで話して情報を専有しようぜ!!」みたいなのはほとんどなかったと思う.

会議とSlackのprivate channelって似ていると思う. どっちも参加者が制限されているし, そこで話されている内容については, 意図的にoutputしないと誰も知ることが出来ない. 会議の方が, 例えばカレンダーの予定とか見ると「なんか話してるな?」というのがわかる, というのはあるけれど, 日頃そこまで意図して見ている人いなさそう(見ている余裕がなさそう). 一方で会議, 結構開催するのは難しい. 関係者が多い時, 日程調整しないといけないし, そもそも「サクッと真意を聞きたいが, そのために10分やら15分やらミーティングを設定するまでもない」みたいなこともある. そういうときに, Slackのprivate channelやDMを使うというのは, ある意味で効率化(直接会話によってお互いの時間を拘束しない)という見方が出来そう.

なので, 大事なのはprivate channelやDMの利用率がどうか? ではなくて, そこで話された情報がどれだけpublicな領域に出てくるか...? だと思う(そしてこれは計測できない気がする!!!). 例えば, private channelやDM率が5%しかないが, その代わりに会議でいろいろなことが話されて, その結果が社内にpublicにならない会社と, private channelやDMの利用率は20%近くあるけれど, そこで決まった事や話した事が, ある程度まとまって社内にpublicになる会社だったら, 後者の方が良さそうな気がする.

社内で話された会話が, どれだけpublicになっているか...? って, 計測できないし社外から確認することも当然出来ないと思っていて, なので「Slackのprivate channelやDMの割合が低い」"だけ"で, 社内の情報流通のpublicさを説明するのって, ちょっと「オッ?」と思われる余地があるんじゃないかと思う. 他にもグループウェアの利用頻度とか, そういう情報で補足すると, 「確かにめっちゃpublicな会社だ!」と思ってもらえそう.

...そういえば, Slackを使わないprivateな会話の一例としては, 会議以外にも"喫煙所"っていうのもあるらしいですね. 喫煙所で直接, アレコレ相談やら折衝やら行われることがある... という話を聞いたことがある(たばこ吸わないので本当かは知らない). 社内の情報流通をpublicにしていきたい! と思ったら, そういうポイントとかも思いを馳せる必要がありそう. 個人的な印象として, 社内の情報流通をよりpublicにしたいのであれば, 「Slackのprivate channelやDMをやめよう!」ではなくて, 「社内で流通してはならない情報(さっきも挙げたような, 顧客やユーザーの情報, あとは面接に来た人の情報, 経営とか売上の情報があるかもしれない)」をきっちり定めて, 「それ以外なら安心して会話していいんだな!」って, publicな場所で会話する安心感というかセーフティネット? みたいなものをちゃんと構築するのと, あとはみんなに「(会議などのprivateな場所で話したことを)outputする気持ち」を育てていくのが大事なんじゃないかなー, という気がする. そうすれば, 効率的にprivateな会話の場とpublicな会話の場を使い分けて, 最高効率で社内に情報を行き渡らせることができるはずと思う.