パピッター

超雑多に日常を綴ります, ほぼ毎日更新?

生存者バイアスがあるのを承知で話をします.

僕は学生から社会人に至るにあたって(= 就活に望むにあたって), 「何をしたいか(何で金を稼ぎたいか)」というのを考えるの大事だと思っている. 正確に言えば, 「"当面"何をしたいか」. 極論を言えば, 親が資産家だったりとかすると, うまく働かずにやっていく事も可能だけれど, まあ十中八九そういう人生を歩む事はできなくて, 何らかの形で働く必要が出てくる. 一方で社会には様々な職業があって, ある職業の中でも会社という選択肢がたくさんあって, どれを選ぼう? というの滅茶苦茶難しいと思う. このへんの考え方はいろいろあるけれど, 僕は前述の「当面何をしたいか」という軸で選んだ.

つまり, 当時は「Perlを書いて, 金を稼ぎたい」という気持ちが強くあって, それを軸に会社を探して, 幾つか内定を貰うことができて, 最終的に自分の都合とか考えた時に良さそう, ということで前職に入った. 自分の場合, 自分が当面やりたい事にまだ需要があったので, 何とか就職できたけれど, 例えば自分のやりたいことが超ニッチな場合(例えば, 今だったらプロゲーマーとか...?)とかは, やっぱりハードル高くなってくるので, そこにこだわりすぎない(次善の案を選ぶ) or 超絶やっていく(なんとかして実現する), という感じになりそう.

とにかく, 選択肢がたくさんある中で, 完璧な答えを求めるの滅茶苦茶難しいと思う. なので, Done is better than perfectの精神で, 当面何で稼ぎたいか, っていうので考えるの大事だと思う. 結果として, 徐々にいろいろな経験とかして, 何で, どうやって稼ぎたいかというのが, 徐々にブラッシュアップされたり, あるいは「やっぱこっちの方が良いわ!!」っていうの見つかったりしてくる. 自分の場合は, 転職とかして, いろいろやっていった結果, 今は「自分がユーザーとして使いたい! と思えるサービスを開発して稼ぎたい(できればPerlで)」という感じになってきたので, もし今の段階で退職して(一応今のところ退職する意図は全然ないです!!!)新しい会社を探すなら, そういう軸で選ぶことになろうと思う.

一方で, とはいえ当面何したいか? というの考えるのは難しいと思う. 僕はコードを書くプログラマになりたくて, かつPerlが好きだったので, 割とスッと「Perlを書いて金を稼ぎたい」に至れたけど, そうやってエイッと決められない事も多々あろうと思う. まあこういうのって, 有る種の「自己分析」なので, そういう知見を(本とか, わからないけれど大学のキャリアセンターとかで)借りたりすると良さそうという気持ちもあるし, 個人的には「いろいろやってみる」の大事なのではないかと思う. 例えば情報科学を勉強しているのであれば, IoTやってみたり, 機械学習とかそういうのやってみたり, プログラミング教育に関わってみたり, いろいろやっている中で, 「これ面白いな!」とか, 「これ未来あるぞ...!」とか, そういうのが見つかってくれば, それを"当面"やりたいこと, として仮置きすればよさそう. あくまで仮置きなので, そこにこだわりすぎず, 適宜バージョンアップしていくの大事そう.

あとまあ, そういう感じでいろいろやってみていると, やっぱり遠回りなのだけれど, 案外遠回りした知見とか経験って予想もしないところで人生で活きてくる気がしている. 僕は大学生の頃, とある声優の追っかけをしていて, 少ない資金をやりくりして当時住んでいた関西から, 東京とかいろいろ遠征していたのだけれど, その経験が巡り巡ってPerl Mongerになった時, 機動力高く勉強会とか参加しまくった結果, 「なんかめっちゃ勉強会に参加するPerl Mongerがいるぞ!」みたいな感じで, 自分のことを知ってもらえて, それがプラスにつながった事はたくさんあった気がする(まあ, そういうこともあってエンジニアとしての実力で名前を知ってもらっていない, エンジニア芸人である, という気持ちは持っていて, そこに若干のコンプレックスがないとは言い切れない. 余談終わり).

で, 学生として, "当面"何をしたいか, を考えるにあたって, 「○○をするには△△が必要(条件になる)」みたいな考え方していると, あまり幸せになれないのではという気持ちがある. 大事なのは「○○をするぞ!」ということであって, そのために必要なことは後から(今から)やっていけばいいと思う. 特に新卒採用の観点であれば, 即戦力ではなくてポテンシャルを見て採用することになるので, 尚更「しかし今の自分には△△がない...」で悩むのは無駄(になることが多い)と思う. 悩む暇があれば, 「○○をするぞ!」と思いつつ, それに向けて一歩ずつ, 条件を満たすためのアクションをやっていけばいいはず. 一方で中途採用であれば, 特に30歳を越えてくると, ポテンシャルよりも即戦力たりうるか? っていうところ見られるので, うまいこと条件を満たしていく必要はありそう. 今年30歳になる自分としては胃が痛くなる話ですね...

まあしかし, これは完全に現状うまくあれこれギリギリ乗り切れたからこそ言える, という感じはしている... まーなんつーか, 働くって難しいっすね.