パピッター

超雑多に日常を綴ります, ほぼ毎日更新?

人生何が起こるかわからなくて, 機能は突然職場のお姉さま方に誘われてコナンの映画を見に行っていた. 劇場版第23作「名探偵コナン 紺青の拳」である. 以下ネタバレなどがあります.

コナンの映画, 記憶にあるのが環状線に爆弾が仕掛けられて電車が止まれなくなったやつしかなくて, きちんと劇場版を見たのはそれ以来なのではなかろうか. ちなみに「環状線に爆弾が仕掛けられて電車が止まれなくなったやつ」でググったら, Yahoo知恵袋のページが出てきて, 第1作「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」であることがわかった. Googleすごい.

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

今回は, 大昔にコナンを見ていたけれど最近は見てないな〜, という人にもとっつきやすい感じの作品っぽい気がする. キャラクターとしては名探偵コナンの"いつメン"と, 怪盗キッド, あとは京極さんという檜山声のめっちゃ強い人が出てくる. 怪盗キッドと京極さんのことは, 映画冒頭で必要な情報を教えてくれるので, 少なくともコナンの"いつメン"のことがわかっていたら楽しめるはず.

で, 本作なんですけど, まずあらすじがすごくて, 「パスポートを持っていないので海外渡航できないコナンは留守番のはずだったが, 彼を利用しようとするキッドの奇術的な方法により, 強制的にシンガポールへ連れてこられてしまう」とかいう文言が普通に出てくる. は??????????? って感じなんだけど, 本当にそうで, 気がついたらコナンがシンガポールにいて凄かった. 方法としては奇術でもなんでもなくて, むしろこれに気づけない日本とシンガポールの入管が本当に心配になってしまう. 明らかに怪しいでしょ!!!!!!!!!!!!!!! あと, シンガポールに到着したコナンはちょっと日焼けしたっぽい感じの肌色になっていたんだけれど, あれってコナンが気絶している間に怪盗キッドが塗った(?)んだろうか. 明らかに妄想が捗りそう. ...本当に????????

今回はシンガポールの観光局の協力とかもあって, シンガポールが舞台で, マリーナベイ・サンズとか, マーライオンとか出てきて, コナンという映画の皮をかぶったシンガポール観光促進映画みたいな所がある. ただ, マーライオンは赤い血っぽいものを吐くし, タンカーがマリーナ・ベイに突っ込んで来て結果ドンパチ始まるし, 最終的にマリーナ・サンズ(ビルの上に船っぽいのが乗ったアレ)はひどい事になるし, 僕がシンガポールの観光局? の人だったら絶対怒ると思う. 日本人も, 海外のアニメで富士山が真っ赤に染められたり, 東京が破壊されたりしたら悲しむと思う. ...けど, 日本は既にヘルシングでロンドンのことハチャメチャにしてるしな... シン・ゴジラでは東京ハチャメチャにしてるし... 既に... 前例がな.........

シナリオもとにかくシンプルというか, 良くも悪くもガバガバで, ゲストキャラは少ないので「犯人ほぼ2択やんけ?」みたいな感じだし, 多少の謎解き要素を入れようとしたのか, 明らかに犯人っぽい人がいるんだけど実は裏で思うがままにやっていた黒幕がいた!!!!!!! みたいな感じになるのだけれど, とにかく理論がガバガバというか, 様々な都合が良すぎる感じがして, 「そんなことある???????」みたいな気持ちになった. とはいえ, もうそういうのどうでもよくて, これはコナンや怪盗キッド, あとは京極さんがハチャメチャするファンミーティング的なワイワイアニメとして見るのが良くて, とにかく最後のバトルが本当によかった. これ探偵アニメの感想のはずなんだけど"最後のバトル"って出て来るの本当に不思議と思う. あと本当の黒幕が本当に謎で, なんというか復讐のためとはいえ, 明らかに犯人っぽい人の作戦につきあっている感じがして, 「もっと実直に復讐する方法あるんじゃない?」っていう気持ちになった. 犯人っぽい人を手のひらの上で動かして, 黒幕を演じるくらいのスキルがあったら, もっとバレにくい方法で復讐出来たと思う. あと最後に, 黒幕っぽい人が「鈴木園子を人質にしたら莫大な金が手に入る」みたいなこと言い出して, 結局こいつは復讐したかったの? 金を手に入れたかったの? と一瞬思ったけど, あれは多分宝石よりも鈴木園子を人質にした方が金が手に入る, ということで, 海賊を犯人っぽい人の元から引っ剥がして, 黒幕っぽい人の仲間にするための作戦(つまり本当に最初から最後まで, 復讐がしたかった)ということなのかな, と思ったけどボーっと見てると「この人何がしたかったの?」みたいな気持ちになりそう.

で, 最後のバトルなんですけど, とにかくすごくて, まず海賊がシージャックしたタンカーがマリーナ・ベイに突っ込んでくる. これは犯人っぽい人の思惑で, タンカーでマリーナ・ベイをぶっ壊して自分の思い通りに作り直すぞ!!! みたいな計画をしていた. タンカーはマリーナベイ・サンズに突っ込ませようとしてたっぽいのだけれど, 警察が強行突入したためか失敗して, 手前で止まってしまう. 一方海賊はタンカーを降りて上陸してきて, 銃撃戦やったりロケットランチャー(RPG?)をぶっ放したり, とにかく警察とドンパチをおっぱじめる. 一方マリーナベイ・サンズの屋上? では, 怪盗キッドとコナン, 京極さん, そして"いつメン"と犯人っぽい人, 黒幕っぽい人が集まってラストバトルが行われる. 京極さんは, 犯人っぽい人の陰謀で, 中盤くらいで腕にミサンガみたいなのを装着させられていて, 「これが外れるまで戦ったらダメだよ」とか暗示かけられていて(犯人っぽい人は犯罪心理学が得意なのできっとそういうのを使ったんだと思う), それで園子を守りながら海賊と戦って, 手を出せずに苦戦するんだけど, 怪盗キッドがトランプを打ち出す銃(あれも不思議で, 銃口は丸そうなのに飛んでるカードは普通に広がっていて, どういう物理法則があるんだろうって気持ちになったけど, まあコナンでそういうの考えるの無粋だと思う)でミサンガっぽいのを切ったら, 本気出してボコボコにしていて, 都合良すぎる!!!!!!!!! という気持ちになった. 当然蘭ねーちゃんもいつもどおり空手でボコボコにする. ちょっとだけこ小五郎のおっちゃんにも出番がある. 更に途中, キッドがRPGを打っている海賊を倒すために, 偽物のマネキンを飛ばして, 結果としてそれを狙ったRPGがマリーナベイ・サンズの船が乗っかっているところの根本に着弾するのだけれど, その結果として何故か船っぽいやつが, どんどんずれ落ちていく(飛行機の衝突ならともかく, RPGであんなにダメージ出るか!?). 最初にも言ったけど, とにかくマリーナベイ・サンズを懇切丁寧に滅茶苦茶にしていて本当に凄かった. 最後は, 川に向かってずれ落ちていくマリーナベイ・サンズの上に乗っかっている船みたいなやつの上で, 京極さんがまるで「光になれえええええええええええええ!!!!!!!!!!」とか言っていそうな感じの演出の中, 強敵っぽいキャラにワンパンを決めて終了. "いつメン"達はマリーナベイ・サンズの上に乗っかっている船みたいなやつの上にずっといたんだけど, 何故か普通に無事で, 更にマリーナベイ・サンズの上に乗っかっている船みたいなやつが川に落ちた衝撃で巨大な水しぶきが起きて, それによって周囲の(戦闘やRPGによって生じた)火災が鎮火されるという超絶ご都合展開が出てきて「結果整合性じゃん」っていう気持ちになった.

とにかく, すべてが(良い意味で)ガバガバで, その分コナンと, 怪盗キッドと, 京極さんの見せ場が思う存分盛り込まれていて, とにかく終盤はみなさんが大好きなものを詰め込みました, っていう感じで, そういう意味では「焼き肉食べ放題」みたいな趣があると思う. そういう意味で, いろいろな楽しみ方があるので良い映画だと思った. ただ, 最後の最後, 飛行機で帰国するシーンが本当に残念で, 明らかにボーイング747っぽい機体が飛んでいて, そこで急に現実に戻ってしまった. そこはせっかくシンガポールを舞台にするのだから, シンガポール航空に協力してもらってエアバス380とか飛ばしてほしかった... ただ, ビジネスクラスっぽい座席で, かつ乗客も"いつメン"しかいなかったので, もしかしたら鈴木財閥のプライベートジェットなのかもしれない, と思ったけど, ボーイング747を個人で運用するのものすごく豪快で石油王かよ, って気持ちになるし, 最後の日本に到着したシーンでボーディングブリッジ使ってたからそういうこともなさそう(プライベートジェットなら沖止めするんじゃないかなと思う).

あとエンディングが, 明らかにアニメを作るにあたって参考にしたシンガポールの風景実写ムービーみたいな感じで, これは「聖地巡礼してこいや」というメッセージだと思う. せめてマリーナ・ベイむちゃくちゃにしてしまった分日本から聖地巡礼目当ての観光客を送り込もうという魂胆であろう. というわけで秋くらいにSFC修行兼ねてシンガポール行こうと思います... 俺もシンガポールスリングを飲んでむちゃくちゃになりたい... 小五郎のおっちゃんのように............

以下本作総評です:

追記

後日ちゃんとシンガポールに行ってきました.

papix.hatenablog.jp