このご時世, もはや新卒で入社した会社でずっと働き続ける, というのは逆に非常に難しい時代になっている. なので, 昔以上に「転職」というアクションが身近になってきていると思う. 今の会社でも, 新しく入社してくる人がいれば, 新しい挑戦のためだったり, さまざまな理由や事情で, 退社(退職)を決断される人がいる. そういった時, かつての仲間に対して我々が出来るのは, 退職していった人達が, 「今の会社も最高だけれど, あの時いた会社も良かったな...」, という感じで, かつて在籍したことを, 誇りに思ってもらえる会社であり続ける事だと, 最近思う.
ところで, 退職にも, 前向きなものと, そうでないものがあって, 例えば心が折れてしまったり, 失望してしまったり, 或いはどうしても耐え難い出来事があったり... そういった時に, 退職していった人が, Twitterとかブログとかのような公の場所だったり, 或いは飲み会といったクローズな場所で, 「前職, ここが良くなかったんだよね〜」とか, そういうのを言いたくなる時がある. そういった, 在籍時代に実際に体験した出来事から抱いた感情について, それを言葉で表現することを妨げることは誰にも出来ないと思っていて(もちろん, その表現の仕方が酷いのであれば, その発言を聞いたり見たりした人が, 逆に反感を持ってしまうことも, また妨げられないと思う), それに対して, かつて同僚だった側の人々が, 「そんな事を言うなんて最悪!!!」とか, そういった形で本人に突っ込みを入れるのは, 火に油を注ぐようなものじゃないか? と最近思う. 中長期的に見れば, 逆にそういった意見を糧にして, 問題点を改善して, 逆に退職してしまったことを後悔させた方が, 全員にとって絶対に有意義なはず.
...まあなんか, 自分自信, ちょうど1年くらい前に転職をして, 改めて気づいた事とか, 反省点とか, もう繰り返したくないこととか, 良くなかった所とか, いろいろあって, 黒歴史っぽくなっている部分もあるけれど, でもそれらはこれからに活かさないといけなくて, だからそれを忘れないように, こういった文章を書いた. なんだかんだいろいろあったけど, とはいえ得難い経験をたくさんくれた, かつて在籍していた会社を誇りに思い続けていたかったし, だからこそ, これから同僚を見送ることになったら, かつて仲間であったことを誇りに思い続けてもらえるよう, しっかりやっていきたい, というのが結論... だと思う.