パピッター

超雑多に日常を綴ります, ほぼ毎日更新?

三連休最終日, 朝から早稲田大学に行って, 「上松範康✕冨田明宏トークショー 〜Elements Garden その音楽に迫る〜」に参加した.

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自分の場合, 中学生だったか高校生だったかの頃, 麻生太郎が読んでいるということで「ローゼンメイデン」を買って(多分, 自分のお金で買って初めて揃えた漫画シリーズがローゼンメイデンだと思う), そこから紆余曲折を経て魔法少女リリカルなのはシリーズと出会ってしまい, オープニング曲であるところの「ETERNAL BLAZE」にドはまりして, 声優オタクになってしまった思い出などがあり, そこから大学生になってアイドルマスターのプロデューサー活動を経たものの, 大学を卒業した頃には概ね声優オタク的な活動から足を洗っていたはずが, 「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズで心を揺さぶられ, トドメにアイドルマスターシンデレラガールズの「Trancing Pulse」を聞いて「最高...」となり, 気がつけばプロデューサーとして戻ってきていた, という感じの出来事があり, まあ自分のオタクとしての人生の中で, "上松範康"という人間と, その楽曲達の存在はとても大きいのである.

ただ, 大学生の頃の思い出で声優界隈は完全に沼ということを実感しており, あまりアンテナを張っていなかった(アンテナを張る領域を絞ったり, コンテンツを取捨選択したりしている)のでイベントの存在を知ったのはチケット当選発表後, 会社の同僚が「当選した!」という話をしている時で, 「行きたすぎるじゃん!!!」と述べた所, 「チケット2枚取ってるんで行きますか?」という話題になり, めでたくチケットを手に入れたのだった. ありがとうございました.

トークショーはとにかく最高で, 様々なエピソードが聞けてよかった. 特に参加者の事前投票による上松先生の楽曲ランキングコーナーでは, 曲にまつわる様々なエピソードが聞けて本当に凄かった.

2位が栗林みな実さんの「翼はPleasure Line」だったのだけれど, この時のエピソードが本当に凄くて, この曲で上松先生が「弦楽器を多様するスタンス」を確立しにいったこと, そしてこの曲をラジオで聞いた水樹奈々さんが「こんな曲を歌いたい!」と上松先生に直談判して, 「Tears Night」に繋がったエピソードは本当にすごすぎるという感じだった. しかも, そこから「ETERNAL BLAZE」に続いている訳で...

その「ETERNAL BLAZE」は予想通りの1位で, これに関するエピソードも凄かった. ちょうどこの頃から「アニメロサマーライブ」といったアニソンのライブイベントが盛り上がり始めて, ライブで1万人〜2万人規模の会場を盛り上げる必要がある時代が到来, その時に必要な"盛り上げる", 言い換えれば"熱くなる"要素を「ETERNAL BLAZE」が網羅していたので, 一時期業界において「ETERNAL BLAZEっぽい曲で!」みたいな依頼が多発したとか... まさにあの曲は, 業界においてエポックメイキングで, かつ上松先生にとっても, 水樹奈々さんにとっても, そのポジションを確固たるものにした1曲だったのだなと改めて感じた.

ちなみに9位はなんと「Trancing Pulse」で, 何故かめちゃくちゃ嬉しかった. 上松先生はアイドルマスターにおいてもう1曲, 「arcadia」という楽曲にも携わっているけれど, それにも言及していたので胸が熱くなった. あの曲は「THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 03」に収録されていて, 確か記憶ではカバー曲の投票があって, 「千早に"ETERNAL BLAZE"歌って欲しすぎる」ということで投票しまくったけど結果としては「遠い音楽」で, これはこれでとても良いカバーだったのだけど無念, と思っていたらまさかのソロ新曲「arcadia」が上松先生の作曲で「大勝利じゃん!!!」となった思い出があるので...

他にも質問コーナーがあって, 「"エレガフェス"をやって欲しい」とか, 「コンピレーションアルバムが欲しい」という質問に対しては, 「やりたいけれど, 今ある仕事に全力投球しているので, 時間が...」と仰っていたり, 「"うたプリ"や"シンフォギア"の次は?」 という質問に対しては, 「やりたいことがたくさんあって, 構想もしている. 今準備をしていて, 近々表に出る予定」みたいなことを仰っていて, とにかくワクワクという感じ.

作曲家としての上松先生の姿, 楽曲との様々なエピソード, そしてこれからの活動, これまでの活動を踏まえた上松先生からの人生論など, いろいろな話題を聞けて本当に良い講演会だった.